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2015年05月10日 ()
  5月6日は立夏で、春が終わり夏の始まりです。暦便覧には「夏の立つがゆへなり」と記されています。新緑の季節で、南では麦が穂を出し、北国では馬鈴薯や豆の種まきが始まります。立夏の初候に「蛙始鳴(かえる はじめて なく)」とあるように、蛙が鳴きはじめるのもこの頃からです。また、5月2日は立春から数えて88日目の八十八夜にあたります。八十八は「米」という字になることや、この時期は霜のなくなる安定した気候となることから、この日は農家にとっては特別な日とされてきました。

  さて、今日の水彩画は「新緑にけむる木もれびの森」です。木々が芽吹いてきたと思ったら、あっという間に森は黄緑の霧に包まれてしまいます。新葉が朝陽を浴びて艶々と輝きます。芽吹いた草木が活き活きと成長し始めた青葉の命の輝きです。
15-05-09.jpg

   「夏も近づく八十八夜・・・あれに見えるは茶摘みじゃないか・・」と小学唱歌に歌われるように、新茶の季節です。新しい命にあふれた新茶を飲むことによって、その力を体に取り込み無病息災を祈る、という気持ちがあるからでしょう。江戸時代には「初物を食べると75日長生きする」といわれましたが、お茶には老化防止や抗菌作用のあるカテキンやビタミンCが含まれているので、新茶で長生きできるかも知れません。先日も、コーヒーや緑茶を飲むと病気にかかりにくいとニュースで報じていました。
 初物といえば、初鰹は江戸の人々にとっては特別なものだったようです。当時「初鰹」は「まな板に 小判一枚 初鰹」(其角)とうたわれるほど極めて高価でしたが、「女房子供を質に置いてでも食べたい初鰹」といわれるほどの人気でした。江戸っ子にとって初物に手を出すのが粋だったのでしょう。

  おとうさん新緑が・・「目には青葉・・とくりゃ初鰹だな!カツオのたたきで一杯やりたいなあ・・・お~い、初鰹だあ~」「カツオもお酒もありません!あなた、旬の走りの鰹は高いのですよ!川柳に“目と耳はただだが口は銭がいり”とありますっ!青葉を見てホトトギスを聞くのはただだけど、初鰹を口にするには高い銭が必要だ!ということです!」「ふ~ん、じゃ~新緑を見ながら、かみさんの小言を聞いて目刺しでもかじり、渋茶を呑むか、粋だねえ、渋いねえ~このお茶、トホホ・・トホホトトギス・・」

  「目には青葉 山ホトトギス 初鰹」と詠んだのは江戸の俳人素堂です。江戸の人々の好みを巧みに謳い込んでいます。江戸時代、初鰹を食べると75日の10倍の750日も長生きするといわれました。カツオは南の海で生まれ、黒潮に乗り北上し駿河湾沖でイワシを食べて太り、そして5月ごろ水揚げされたのが「初鰹」です。

  ではまた、次回の水彩画をお楽しみに・・・・・サム ヤマモト
[2015.05.10(Sun) 07:19] 季節Trackback(0) | Comments(0)
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