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2012年09月11日 ()
 先日かみさんと川原湯温泉にいき吾妻渓谷を散策してきました。建設中止や再開などで混乱したあの八ッ場(やんば)ダムが建設中でした。九月初めの平日でしたから、訪れる人もまばらで静かでのんびりとした温泉旅行になるはずでした。
 1日目は午後3時ごろ到着、旅館にチェックイン。日が暮れる前に渓谷を散策しようと宿のご主人に道を訪ねると、「クマの目撃情報があり山道は危ない」とのことで渓谷に沿った国道の歩道を歩くことにしました。深くてあまり見えない渓谷を横目に歩いていると、突然ものすごい夕立、濡れながら道を引き返していると突然車が横に止まり、「早く乗れ!」という。宿のご主人が心配して迎えに来てくれたのでした。濡れたついでに、宿の向かいの共同浴場「王湯」でひとっ風呂浴びることに。この川原湯温泉は今から800年ほど前に源頼朝が見つけたといわれ、「王湯」の入口の壁には源氏の紋所「ささりんどう」が描かれていました。
 浴場には地元のお年寄りたちが入っていて、「もう、50年以上にもなる・・・」と疲れた表情で話をしてくれました。八ッ場ダムの計画は1949年に「首都圏の水がめと治水」として持ち上がり、長期に亘る反対運動の末、工事が始まったのは計画から40年以上もたった1994年でした。反対運動に明け暮れ、国の政策変更に振り回されたあげく、結局住みなれた家や町が水の中に沈んでしまう、「この50年は何だったのだろう・・」という空しさがお年寄りの顔に浮かんでいるようでした。

 おとうさん、温泉の湯船のまわりをうろうろして、熱くて入れないのでしょう?「なんで~これしきりの湯、入ってみりゃ・・・うっつ、ぬるいねえ!」、やせ我慢は体に毒ですよ。ここの温泉は源泉で70度以上というから熱いですよ。水をいれましょうか「だから、ぬるいといっているだろう、ううっ!しびれる~」唸っていますね。「こらっ!ぬるいんだから・・・かき混ぜるんじゃねえ、動くんじゃねえ!」これじゃ、志ん生の落語だね。ほら飛び出してきた。「ぬるくて入っていられない!」まるで真っ赤な茹蛸、おとうさんふらふらしていますね。「ふ~う!ぬるい風呂だ、冷たいビールを・・バタン!」

 翌日は快晴、でも暑い・・・、クマが出るかもしれないという山側の遊歩道を歩いてみました。上から覗くと足がすくむ程の深い谷、素直に切り立った絶壁の岩、下の流れの近くには全く降りることが出来ません。渓流の流れと岩を描きたくて渓谷に来たのに残念、やむなく橋の上からこわごわ覗き見た景色を描くことにしました。遊歩道はクマが近づかないように、なるべく大声で話しながら歩いてきました。こんな時にしかできない夫婦の会話、まあ~、クマと話すよりは安全ですかね。ダムが出来た後もこの渓谷の3/4程度は残るようですが、クマの住処も多くは水没してしまうのでしょう。
 今日の水彩画は、もちろんこわごわ覗いた八丁暗がりともいわれる吾妻峡です。ちびりそうですよね。ではまた サムヤマモト
2012-09-10.jpg
[2012.09.11(Tue) 09:53] 自然環境Trackback(0) | Comments(0)
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