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2015年04月21日 ()
  二十四節気のうち春の最後の節気となる穀雨(こくう)(四月二十日)を迎えます。春雨が百穀を潤すことから名づけられたもので、雨で潤った田畑は種まきの時期となります。「清明になると雪が降らなくなり、穀雨になると霜が降りることもなくなる」といわれるように、昔から、この日に合わせて田畑の準備をしてきました。

  今日の水彩画は、春の桜の最終版「木もれびの森の枝垂桜」です。桜絵といえば、やはりこの枝垂桜を描かないわけにはいきません。木もれびの森の木々の芽が芽生え、森は新緑に包まれ始めています。そんな新緑の森を背景に、枝垂桜が桃色の花の衣装を白色に変えながら、桜花の舞の競演の最後を飾ります。
15-04-20.jpg

  昨日は低気圧と前線の接近で強い雨が降りましたが、春雨は雨粒の小さな雨が柔らかく降る雨で、しめやかな情緒があります。穀雨といわれるように、穀物や草木や生きものを育む恵みの雨であり、命の水をもたらす雨です。しとしとと降る雨は気が滅入ってきますが、命を育む雨となれば元気づけられる気がします。春雨と書いて、「はるさめ」と読みますが、本来は「春小雨」で「はる-さめ」なのだそうです。

  おとうさん、雨です!「あなた!雨が降ってきましたよっ!傘をさしてくださいな!」「春雨じゃ、濡れてまいろう~」「なにを気取っているのですか!雨が強くって、ずぶ濡れで鼻水が垂れていますよ!」「おめえも、情緒が無いね・・月様雨が・・とかいって舞妓が傘をさし出す!春雨には、ちょっと濡れてもいいかなと思わせる柔かさがあるじゃねぇか!」「何を言っているやら・・・じゃ~、爺様雨が・・」「うん・・春雨じゃ・・はっはっハクション・・」「ふ~ん、鼻水じゃ濡れて迷子老人~ですかねえ・・・・」

  「春雨や暮れなむとしてけふもあり」(春雨が降り続いている 夕暮れが迫ってきたが、暮れそうで暮れない一日だよ)与謝野蕪村の句です。この季節、冬に比べるとずいぶんと日が長くなりました。日の入りが午後6時半近くですから、一時間ほども日暮れが伸びてきました。
 「歴便覧」には「春雨降りて百穀を生化すればなり」と記されています。畑を耕し、種を蒔き苗を植える時期ですが、春雨と不安定な天気に邪魔されて、畑を耕し畝(うね)をたててと、遅れ遅れで断続的に作業が続きます。
 畝(うね)は畑の土を盛り上げたものをいいますが、広さの単位としてもこの字、畝(せ)が使われました。日本の1畝(せ)はおおよそ100(99.17)平方メートル(1アール)で、このことが農地のメートル法適用を助けたそうです。

ではまた、次回の水彩画をお楽しみに・・・・・サム ヤマモト
[2015.04.21(Tue) 15:11] 季節Trackback(0) | Comments(0)
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