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2015年04月13日 ()
  4月10日を過ぎると、七十二候の清明の次候「鴻雁北(こうがんかえる):雁が北に返っていく」になります。初候は「玄鳥至(げんちょういたる)」で、次候が「鴻雁北」となるところから、この時期はツバメや雁といった渡り鳥の季節ということになります。
 渡り鳥には、南から繁殖のために日本に渡って来て夏を日本で過ごす夏鳥、越冬のために北から日本に渡って来て冬を過ごす冬鳥、そして、北の国から日本を通過して南の国で越冬する旅鳥の三種類がいるそうです。

  さて、今日の水彩画は、「御苑のお花見風景」です。三月の終わりに訪れた新宿御苑は桜が満開で、お花見の人が押しかけていました。私の桜絵にも、珍しく、花見の人々を描き込んでみました。風景に人が入ると絵に温もりが生まれます。春の陽射しが燦々と照りつける御苑では桜が満開となり、老若男女が桜の花に誘い込まれるように集まってきます。桜も人も、春に甦る命を喜びあっているようです。
15-04-11.jpg

  数千キロも旅をする渡り鳥には、日本人は昔から特別な思いを抱いていたようで、渡り鳥にかかわる様々な伝説や物語が語り継がれてきました。
 「雁風呂」というはなしがあります。言い伝えによると、長い距離を飛ぶ雁は、海上で休息をとるための枯れ枝をくわえて渡ってくるのだそうです。やがて日本の海岸にたどり着くと、枯れ枝を落としていきます。越冬した雁は春になると、海岸に落とした枯れ枝を再びくわえて海を渡るのです。雁が飛び去る季節が過ぎても残されている枯れ枝は、命を落とし北へ帰れなかった雁たちのもので、供養のため枯れ枝で焚いた風呂で、旅人をもてなしたという・・この風呂を「雁風呂」というのだそうです。

  おとうさん、ツバメ!「春だね。お~い!ツバメが低く飛んでいるから、雨がふりそうだよ、洗濯物しまっときな!」「えっ!ツバメですって!あ~私も若いツバメを囲ってみたいわ・・」「何をいっているのだ!かかあはツバメの天敵のカラスときまってら、カアカア!それに鳥獣保護法で囲うのは禁止ですっ!」「若いツバメって素早くって素敵、可愛い!守ってあげたいわ!」「おまえは、有害鳥獣として捕獲監禁だな・・・」

  「雁風呂やあはれ幾羽のあたたかみ」文岱の句です。日本人の渡り鳥に対するいたわりと優しさがにじみ出ている「雁風呂」ですが、落語でも取り上げられています。実際には、雁は枯れ枝を口にくわえて海を渡ることはなく、水鳥ですから水に浮いて海上で休むことが出来るようです。世界の鳥の半分以上が長距離の渡りをするそうですが、キョクアジサシという鳥は、4万キロを8ヶ月無着陸で飛ぶそうです。

  ではまた、次回の水彩画をお楽しみに・・・・サム ヤマモト
[2015.04.13(Mon) 10:45] 季節Trackback(0) | Comments(0)
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