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2015年02月26日 ()
  年が明けてから早くも2か月が過ぎようとしています。七十二候雨水の次候には、「霞始靆(かすみ はじめて たなびく)」とあり、春霞がたなびき始める時期としています。「木もれびの森」の梅の木には白い花が付き始め、一本だけある河津桜の花芽が日々膨らみ、今朝、一つだけ花が開いているのを見つけました。いよいよ、花の春がやってきたようです。そして鼻の春、花粉症の季節もやってきました。

  今日の水彩画は、「雪解けの雑木林」です。山奥はまだ雪や氷に覆われていても、ふもとの里山には春が近づいています。雑木林に注ぐ春の陽は木々に温もりを与え、草木の周りの雪を溶かし、雪に埋もれていた落ち葉が顔を覗かせます。陽に輝く枝には膨らんだ蕾が芽吹く時を待ち構えています。
15-02-25.jpg

  雪国の春、まだ一面雪に覆われた森の中で木の根元を見ると、根元だけが丸く雪が解けているのが見られます。これは「木の根明き」という現象で、北海道や東北では「雪根開き」と呼ぶことがあるそうです。雪原の白い雪は陽の光のほとんどを反射して暖まりにくく融けにくいのですが、木は黒いので太陽の光を吸収して暖まりやすく、木のまわりの雪がさきに融けていきます。また、春には木が水分を活発に吸い上げることから、幹や根の温度が高くなり、まわりの雪が融けるといわれています。

  おとうさん、雪見酒?「お~い、もう一本頼む!」「もういい加減にしてください!」「酒だっ!歳を取ると体の水分量が減る!だから、呑むのだ!」「では、お水を呑んだら?“上善如水”とかいうお酒だと思って、はい!水一本付けましたよ!」「なに!亭主に水を呑ますのか!いや待てよ・・上善如水は老子の言葉で・・“水のように争わず低きところに留まることこそ強いものに勝つ秘訣”なのだと・・」「あら、冷戦の雪解けですか!」「うむ・・強いかみさんに勝つ秘訣となると・・ここは水で我慢か!」

  雪解け水には多くのミネラルや養分が含まれており、命を育む水です。雪解け水が豊かな雪国では、美味しいお米が育ち、微生物の活動が活発になり、動物も成長が早く病気にならないといわれています。
 雪国の人々は、春の雪解け水がもたらす自然の恵みがあるからこそ豪雪に耐えられるのだ、と聞いたことがあります。雪解けは恵みの雪解け水ばかりではなく、雪に閉じ込められ冬を耐えた人々に、生きる力を与えてくれるようです。自然は厳しさばかりではなく、自然と共存する人間を含む生きものたちに、厳しさに見合った恵みをもたらしてくれるのですね。

 ではまた、次回の水彩画をお楽しみに・・・・サム ヤマモト
[2015.02.26(Thu) 10:22] 自然風景Trackback(0) | Comments(0)
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