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2015年02月19日 ()
  2月19日は二十四節気の「雨水(うすい)」です。降るものが雪から雨に変わり雪が解け始める頃で、歴便覧には「陽気地上に発し、雪氷とけて雨水となればなり」と記されています。実際には積雪が一番多い時ですが、この時期から雪が解け始め、農作業の準備を始める目安とされてきました。七十七候の雨水の初侯は、「土脉潤起(つちのしょう うるおい おこる)」で、雨が降って土が湿り気を含む時とされています。雪解け水や雨が土に浸み込み、農作物や草木を育む命の水となります。このことから、雨水は子授けや安産に繋がり、雨水の日に雛人形を飾ると良縁に恵まれるといわれてきたのでしょうか。

  今日の水彩画は、まだまだ雪深い山の「雪山の氷結した木々」です。立春が過ぎたとはいえ、山奥の木々はまだ凍りついたままです。群青の空から陽が降りそそぐと條々の氷が白く輝き、わずかな温もりに溶け始めます。陽射しに春を感じた木々は、芽生えの時に備え硬い蕾を少しだけ膨らませます。
15-02-19.jpg

  昨日は雪かと思う程冷たい雨、打って変わって今日は暖かい春の日差しが降り注いでいます。このような三寒四温といわれる寒い日と暖かい日が繰り返しやって来て、春が近づいてきます。春めく雨水の頃は、江戸時代から「お伊勢参り」が盛んになる時期でもありました。雪や寒風に悩まされずに歩けることや、本格的な農作業が始まる前に、神様にお詣りできる時期だったのでしょう。

  おとうさん!雨水です!「あなた~、お雛様は今日中に飾ってくださいな!良縁に恵まれるそうですよ!」「おいおい!娘はもう嫁いで子供もいるというのに、いったい誰の良縁だ?」「あたしに決まっているでしょっ!いつまでもあなたと一緒とは限りませんから・・別れたり、先にいかれたりすれば、良縁を探すことになるのですから・・・」「無言・・・女房は良縁を探し爺は無縁仏かあ・・南無阿弥陀仏・・ぶつぶつ・・」

  一般庶民が「お伊勢参り」をするようになったのは室町時代のようです。農民たちが村ごとに講をつくり、積み立てたお金が集まった時点で御師を案内人にして連れ立ってお伊勢参りに出かけたそうです。積立社員旅行のルーツでしょう。
 お伊勢参りができない人の身代わりにお伊勢参りをする犬がいたようです。広重の東海道五十三次の浮世絵にはお伊勢参りをする犬が描かれています。犬の首輪にお賽銭や餌代を入れて、お伊勢参りにゆく旨を書いておくと、旅人が犬の同行をしてくれたのです。代参の犬は白犬に限られ、豚や牛にも代参させることもあったようです。

  ではまた、次回の水彩画をお楽しみに・・・・サム ヤマモト
[2015.02.19(Thu) 16:33] 自然風景Trackback(0) | Comments(0)
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