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2015年02月06日 ()
  2月4日は二十四節気の「立春」です。暦便覧には「春の気立つを以って也」と記されていて、暦での春とは「寒さが増さなくなった時期」とされていますから、立春は寒さが底を打つときで一番寒い頃でもあります。しかし、この日を境に徐々に暖かくなり、梅の花が咲き始めて春の始まりとなります。立春は一年の始まりとされ、八十八夜や二百十日などは立春が起点となり、七十二候も「東風解凍(はるかぜ こおりを とく)」(暖かい東風が吹いて厚い氷を解かし始める)が第一候で始まりとなります。

  今日の水彩画は、「地蔵峠の垂り雪(しずりゆき)」です。菅平からの帰りに上田市真田町の「地蔵峠十福の湯」という日帰り温泉に立ち寄ってきました。峠道の山の斜面を見上げると、木々の條々に降り積もった雪が風に吹かれ舞い散り、午後の冬の日に輝きます。枝などから落ちる雪を「垂り雪」(しずりゆき)と呼ぶそうです。
15-02-06.jpg

  地蔵峠の「十福(じっぷく)の湯」は、「地蔵尊を信仰することにより十の福徳を授かる」という「地蔵の十福」から名付けたようです。この「地蔵の十福」とは、女人泰産(健康で聡明な子供を安産)、身根具足(健全な心と身体を授かる)、衆病悉除(さまざまな病を取り除く)、寿命長遠(元気で長生き)、聡明智慧(素晴らしい知恵が授かる)、財寶盈溢(金銭に困らない)、衆人愛敬(誰からも慕われる)、穀米成熟(食べ物に不自由しない)、神明加護(災難に遭わない)、證台菩提(極楽にいける)の十福です。

  おとうさん、温泉ですか!「あなた~、この十福の湯にはいると福徳が授かるのでしょう?」「違うよ!温泉じゃなく地蔵菩薩を信仰すると地蔵の十福が授かるのだ!」「えっ?お湯に入って至福(四福)のときだ~と体を伸ばして、何回か入ると十福になるじゃない!」「変な計算していないで、お地蔵様を拝むのっ!おれに手を合わせてどうするの!」「あなた~、服が欲しいの!」「・・無言・・石の地蔵になりたい・・」

  昨日も首都圏で雪が降りましたが、幸いにも積もることもなく、雪景色を楽しむことになりませんでした。雪には、「垂り雪(しずりゆき)」や「なごり雪」「風花」など様々な名前がついています。太宰治の小説「津軽」の冒頭には、「こな雪、つぶ雪、わた雪、みず雪、かた雪、ざらめ雪、こおり雪」の七つの雪が書かれています。実際に青森ではこの七種類の雪が降るそうです。雪が降る時期によっても名前が変わります。初めて降る雪は初雪、早ければ早雪(そうせつ)、本格的に積もり融けそうにもないのは根雪、冬を越しその年最後の終雪(しゅうせつ)、春近くには名残雪(なごりゆき)、日本語の豊かな表現と感性は冬の風情を一層楽しませてくれます。

  ではまた、次回の水彩画をお楽しみに・・・・サム ヤマモト
[2015.02.06(Fri) 16:30] 自然風景Trackback(0) | Comments(0)
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