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2015年01月30日 ()
  1月ももう終わりです。1月30日から2月3日までが七十二候の最後の「鶏始乳(にわとりはじめてとやにつく)」にあたり、鶏が卵を産み始める時期なのです。鶏が春の気配を感じて、卵を産むために鳥屋(とや)つまり鳥小屋の巣に籠るという意味なのです。次の七十二候は立春の初候で、最初に戻り第一候「東風解凍(とうふう こおりをとく)」で、いよいよ春が近づいてきます。

  先週の週末は菅平高原にスキーに行ってきました。奥のゲレンデは標高が高く樹氷が見られます。そこで今日の水彩画は、「陽に白く輝く樹氷」です。深青の空に突き出す氷の枝、氷の重さに頭を下げる枝、氷結して身動きが出来ない枝、氷で覆われた木々の枝が陽を浴びて銀色に輝きます。樹氷は白い毛皮をまとった貴婦人のように冷たく美しく輝き、斜面の中ほどで氷の森へと誘っているようです。
15-01-29.jpg

  樹氷は過冷却水滴の霧が木の枝にぶつかり、瞬時に氷となって枝に付着してできたものです。気温マイナス5度以下で氷が付着し、風上側に向かって羽毛状に成長し風が強いほど風上に伸びていきます。風が弱い時には枝のすべての方向に氷が付くそうです。樹氷の氷の付き方や成長の方向を観察すると、風の強弱や風の吹く方向が分かるかも知れません。陽に輝く樹氷を見ていると、どうしてこんなに美しい氷の造形を創り出す力を自然が持っているのだろうと不思議に思います。

  おとうさん、寒い!「あなた~、樹氷ってきれい!見に行きましょうよ!」「ぶるるっ!樹氷はすごく寒いところに!過冷却水滴が枝にぶつかると瞬時に氷になるほど寒い!」「あらっ!カレー客が素敵だなんていいじゃない?」「??カレー客素敵じゃなくて過冷却水滴!だめだ・・とにかく寒くて。それに樹氷はアイスモンスターとも呼ばれ、恐ろしい姿を・・おまえと同じ・・」「えっ、アイス最中ですって?」駄洒落も寒い!

  「鶏始乳(にわとりはじめてとやにつく)」の鳥屋(とや)ですが、歌舞伎の舞台では花道の奥にある小部屋を「鳥屋」と呼ぶのだそうです。歌舞伎の出来は花道の出で決まるといわれるほど、鳥屋から出る瞬間がとても大事なことのようです。
鳥屋(とや)は狭いけれども大切な場所を示すようで、飛行機やレーシングカーの操縦席をコックピットといいますが、これも鳥小屋(厳密には“闘鶏場”)をさしており、洋の東西を問わず鳥屋というのは大切な場所のようです。もっとも、コックピットは、昔の飛行艇の操縦席はとても狭く、陽があたってとても暑苦しいので、音をあげたパイロットが「鳥小屋(コックピット)のようだ」と悪態をついたことからきているらしい・・・。

  ではまた、次回の水彩画をお楽しみに・・・・サム ヤマモト
[2015.01.30(Fri) 20:25] 自然風景Trackback(0) | Comments(0)
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