TOP > 寒の水
 ← 樹氷 | TOP | 水泉動

リストマーク 寒の水 

2015年01月22日 ()
  1月20日は二十四節気の大寒(だいかん)で、歴便覧には「冷ゆることの至りて甚だしきときなれば也」とあり、寒さが最も厳しくなるころです。寒稽古など寒さに耐えるためのいろいろな行事が行われ、寒気を利用した凍り豆腐、寒天、酒、味噌などを仕込む時期でもあります。味噌、醤油、酒を仕込むのに使われる水は「寒の水」が良いとされています。「寒の水」とは寒の内の間に汲んだ水で、雑菌が少なく麹菌などを使う仕込みに向いているからなのでしょう。

  今年初の美術館めぐりは、山種美術館「東山魁夷と日本の四季」でした。やはり新春は日本画がいいですね。このなかの魁夷の「満ち来る潮」という大作を見ているうちに、海の絵を描いてみたくなりました。そこで今日の水彩画は「陽に照らされる冬の海」です。波しぶきが凍りつくような冬の海に朝陽があたり、波頭を黄金色に染めていきます。太古より絶え間なく打ち寄せる波が、命を育んできた優しさと力強さを秘めて陽を浴びて輝きます。
15-01-21.jpg

  1月20日は私の70歳の誕生日でもありました。70歳を古希というのは、中国の唐の時代の詩人杜甫の「曲江」という詩から来ています。この詩は・・・
朝囘日日典春衣、毎日江頭盡醉歸、酒債尋常行處有、人生七十古來稀
穿花蛺蝶深深見、點水蜻蜓款款飛、傳語風光共流轉、暫時相賞莫相違
というもので、意味は「勤めから帰ると毎日のように着物を質に入れて、曲江のほとりで泥酔して帰る。酒代の借金は行く先々にある。この人生、70歳まで長生きするなど稀なことで今のうちにせいぜい楽しもう。花の間を飛び蜜を吸うアゲハチョウが見え、水面に尾を叩いてトンボが緩やかに飛んでいる。私はこう言いたい、“自然よ、そなたも私とともに流転の身、暫くの間でもいいから、お互いに愛(め)で合って、そむくことのないようにしようではないか”」ですが・・現代人の生活そのものですね。

  おとうさん、誕生日!「お~い、誕生日ぐらい酒を・・」「あら!誕生日ぐらいお酒はなし、でしょ!それにお正月に呑んでしまいお酒はありません!お茶で我慢してくださいな、ハイおちゃけ!」「トホ・・お酒だと思ってお茶を・・アルコール添加なしだから純米酒だな、燗はひと肌、色は茶で照りがある、味はお茶?キレがあって淡麗渋口だね、ぬる燗は香りを開く、茶の香だね。うまいお茶だ!」「もう一本ぬる燗でつけましたよ!」「うわ~、またお茶出よったねえ。お茶で酔ったねえ・・」・・今年も駄洒落が大寒!
  大寒の七十二候の初侯には「款冬華(ふきのはな さく)、蕗の薹(ふきのとう)が蕾を出す」とあり、厳しい寒さの中で春を待ちわびる気持ちが出ています。

   ではまた、次回の水彩画をお楽しみに・・・・サム ヤマモト
[2015.01.22(Thu) 09:46] 季節Trackback(0) | Comments(0)
↑TOPへ


 ← 樹氷 | TOP | 水泉動

COMMENT

COMMENT POST















管理者にだけ表示

Trackback

この記事のURL:
http://samwatercolor.blog.fc2.com/tb.php/127-3ebf2457
 ← 樹氷 | TOP | 水泉動

カウンター

カレンダー

プロフィール

最新記事

最新コメント

カテゴリ

月別アーカイブ

検索フォーム

リンク

QRコード