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2014年11月22日 ()
  11月22日は二十四節気の20番目の「小雪(しょうせつ)」です。北国からは雪の便りが聞かれますが、この時期はまだ本格的な雪ではないことから小雪といわれています。暦便覧では「冷ゆるが故に雨も雪と也てくだるが故也」と説明されています。
 先日、新宿御苑の菊花壇展に行ってきました。菊は春の桜に対して秋を象徴する花ですから、水彩画に描いてみようと出かけました。伝統的な仕立てで菊の花が花壇に並べられていました。一輪一輪の花は見事に咲き美しいのですが、あまりにも整然としていて絵の構図にうまく収まりそうにありません。そこで、花を寄せ集めて描くことにしましたが、構図は先日みた北斎の版画「菊に虻」がとても参考になりました。

  そんなわけで、今日の水彩画は「大輪と江戸菊」です。ふっくらした薄紫の手鞠のような大輪厚物、跳ね回るように花弁をのばした赤い江戸菊、対照的な二種類の花に黄色と橙の小菊を添えてみました。穏やかな秋の陽が、柔らかなぼんぼりのように大輪の花を輝かせ、赤い妖精のように踊る江戸菊を照らしだします。
14-11-22.jpg

  日本の菊は中国から伝わってきましたが、多くの品種が生み出されたのは江戸時代前期といわれます。江戸、伊勢、京都、熊本などで、それぞれ独自の品種がつくりだされ、「菊合わせ」と呼ばれる新しい花の品評会がしばしば行われたようです。仕立ての方式も、菊花壇、菊人形など様々に発達しました。これらは江戸時代から明治、大正にかけて発展した園芸菊で、「古典菊」と呼ばれています。花型が様々に変化するのが特徴で、なかでも「江戸菊」は咲き初めから咲き終りまでに、花弁が様々に形を変えていくのだそうです。

  おとうさん、晩酌のおつまみは?「おおっつ!食用菊の酢物かあ、酒のツマミにいいねえ・・食べてもいいのかな?菊の花の名前をキクかな」「もってのほか!」「なに?食べるなってことか?出しておきながら食べるのは もってのほかだと!」「ですから、名前が“もってのほか“なのです。山形の食用菊ですよ!」「それならそうと言ってくれよ!」「だったら、名前なんぞ菊名!」「はい・・・・」

  延命楽という山形の食用菊は、「もってのほか」や「もって菊」とも呼ばれ、天皇家の御紋である菊を食べるのはもってのほか!という意味のようです。菊を天皇家の家紋にしたのは、菊の意匠を好んだ鎌倉時代の後鳥羽上皇といわれます。
菊の花言葉の「高貴」「高尚」「高潔」は、キクの気高い美しさに由来するのでしょうか。西洋の赤い菊の花言葉はズバリ 「あなたを愛します!」 これってキク~!

  ではまた、次回の水彩画をお楽しみに・・・・・サム ヤマモト
お知らせ
今年も下記の通り個展を開催いたします。お気軽にお立ち寄りください。

第九回 サム ヤマモト水彩画個展
やわらかで優しさ溢れる風景画の個展も九回目を迎え、人の出会いと絆を深める場として今年も開催いたします。「居酒屋サム」とも呼ばれ、ワインと水彩画、語らいを楽しんでいただく個展です。サム店長の古希の記念も兼ねており、素晴らしい仲間と共に、ご来店をお待ちしております。   サム店長 

日時:2014年12月6日(土)10時~18時 - 12月7日(日) 9時~15時
場所:グランドプリンスホテル高輪  2階 撫子の間 03-3447-1111
    徒歩:JR品川駅高輪口から歩道橋を渡り坂をあがり徒歩8分
[2014.11.22(Sat) 19:55] 植物Trackback(0) | Comments(0)
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