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2014年10月21日 ()
  10月も下旬、寒露の七十二候の次候には「菊花開(きくのはな ひらく)」とあり、菊の花が咲き、紅葉の名所も各地で見ごろとなって、まさに秋本番です。
  「木もれびの森」のクヌギ、コナラ、イヌシデなどの葉が色付き始め、雑木林にも秋がやってきました。この森でも、昔はコナラやクヌギのほだ木が並び、炭焼きの煙がたなびき、色付き始めた雑木林が靄のなかに浮びあがる・・・河合玉堂が描く日本画のような美しい秋の風景があったのでしょう。

  今日の水彩画は、「雑木林の秋色」です。寒ささえ感じる早朝の木もれびの森、落ち葉やドングリが散らかる道から見上げたコナラの木では、まだ残る緑の間に黄色や赤茶色に色付いた葉が秋を告げています。林の向こうから昇る朝陽が、色付いた葉を照らし、秋色を浮かび上げていきます。
14-10-20.jpg

  コナラやクヌギなどの広葉樹が多い「木もれびの森」は、かつては、薪や炭などの燃料を作りだす貴重な雑木林(人工林)でした。これらの木は伐採しても切り株から芽吹いて再生し、10年程で利用できる太さまで成長する萌芽再生能力が高い薪炭林として、人々の暮らしに役に立ってきました。そして雑木林は今も、いろいろな鳥や動物、昆虫などの多くのいきものの命を育んでいます。
 コナラは北海道から九州に分布する落葉性の高木で、名前は「小さい葉の楢(なら)」からきているようです。葉は小さくても根の張りは大きく、ドングリから芽生えた爪楊枝ほどの小さな稚樹でも根は割り箸ぐらいの太さがあり、簡単には引き抜けません。根が強く広く張るコナラは、土砂崩れなどを防ぐ防災林としても利用されています。

  おとうさん、ドングリ拾って?「お~い!ドングリだ!森の恵、秋の味覚だ!」「あなた!ドングリは渋抜きしないと!面倒なことは嫌ですっ!」「スダジイのドングリはそのままでも食べられるのだよ、生でも食べられるし、炒るとなお旨い!」「どこの爺さんのドングリか知りませんが・・リスじゃあるまいし・・」「なあ~イベリコ豚はドングリで育つのだよ!」「キィ~!私はブタ?」「ワ~逃げろ!ドングリコロコロ・・・」

  コナラやクヌギのドングリは、アク抜きしないと食べられません。重曹やワラ灰などで煮るとアクが抜けます。ドングリのアクの正体は「タンニン」と呼ばれる成分で、これが舌の上で溶けて苦みが出るのです。アク抜きしたコナラのドングリを焙煎して、挽いたものでコーヒーにするとおいしいそうですよ。雑木林の秋をリスや豚じゃなくても味わえそうです。

  ではまた、次回の水彩画をお楽しみに・・・・サム ヤマモト
[2014.10.21(Tue) 13:45] 季節Trackback(0) | Comments(0)
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