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2014年08月29日 ()
  8月もいよいよ終わりです。お子さんやお孫さんの夏休みの宿題の手伝いは終わりましたか?七十二候の処暑次候では、天地始粛(てんち はじめて しゅくす)とあり、ようやく暑さが鎮まる頃です。しかしここ数日は、暑さが鎮まるどころか寒くて長袖を引っ張り出す始末です。まったくこのおかしな気候、どうなっているのでしょうか。

  さて、今日の水彩画は、「朝もやの森の燭光」です。夜明けに降った雨が上り、もやに包まれた木もれびの森に朝陽が昇ると、木々の枝や葉の隙間を通り抜けた陽が光の束となって森に射しこみます。陽は露に濡れた草木の葉を照らし、露をぶら下げた蜘蛛の巣を真珠の首飾りのように光らせます。
14-08-29.jpg

  「木もれびの森」は毎朝のウォーキングコースですが、このような「朝もやの中の燭光」はめったに見られない早朝の一瞬の光のショーです。いくつかの条件がうまく重ならないと発生しない現象のようです。この絵の場合は、蒸暑い夜に降った雨が夜明け前に上り、たっぷりと水蒸気を含んだ空気が夜明け前の冷気で冷やされると靄(もや)が発生します。そこに昇ってきた朝陽が射しこむと、大気の中に浮かぶ小さな水滴が光り、まばゆい光の帯を創り出すのです。
  霧(きり)、靄(もや)、霞(かすみ)はいずれも空気中の水分が冷やされ、微小な水滴となって浮遊している現象ですが、霧は視程が1km未満の状態をいい、靄は視程が1㎞を超え、霧よりは見通しの良い状態をいうそうです。靄も霞も難しい漢字ですね。書けといわれてもなかなか書けません。

  おとうさん!手紙書いています?「お~い、カスミという字はどう書くのかなあ?」「あら!あなた佳澄だの霧子だのって、呑み屋のお姉さんにお手紙ですか?」「ちっ、違います、友人への手紙です。春霞とかいうだろう、あのカスミっていう字だよ!」「えーと・・確か雨かんむりでしたよね!」「そうだ!お酒だよ、酒!」「やっぱり呑み屋の話ですか!」「違うの!清酒浦霞で思い出した。霞だ!」「・・・やっぱりあなたの頭の中は酒に浸かっていますね!」「浦霞ねえ!すっきり口当たりがいいね!・・・」

   古くは、霧(きり)と靄(もや)は同じ意味だったようですが、古今集あたりから「靄」は春,「霧」は秋のものと区別されてきたようです。靄は「なごむ」ともよまれ、和気あいあい(和気藹藹)の藹藹は「靄靄」とも書かれます。靄(もや)という字には、和やかな様子を表す意味があるようです。えっ!「もやもやした気分」も穏やかという意味?いやいや「もやもや」はすっきりと晴れていない、霧の中のような気分という意味です。

  ではまた、次回の水彩画をお楽しみに・・・・・サム ヤマモト
[2014.08.29(Fri) 15:40] 自然風景Trackback(0) | Comments(0)
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