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2014年07月16日 ()
  小暑も末候を迎え、いよいよ大暑に近づきます。七十二候の末候では「鷹乃学習(たか すなわち がくしゅうす)」とあり、鷹の幼鳥が飛ぶことを覚える時期です。
  オオタカは4月〜5月頃に産卵し、孵化までに一ヶ月以上かかります。さらに巣立ちを迎えるまでに40日あまり。ちょうど今頃が鷹の雛達の学習期間にあたります。巣の外に出るようになっても、近くを飛びながら1ヶ月以上の間、親鳥から狩りを学びます。親から完全に離れていくのは8月か9月頃になるそうです。

  今日の水彩画は、「雨上がりの木もれびの森」です。雨が上がったばかりの森では、木の葉にたまった雨が雨垂れとなって降ってきます。わずかな風で木々の梢が揺れ、バラバラと雨垂れが降りそそぎ、また降ってきたかと傘を広げてしまいます。雨上がりの薄日が雨に濡れた森の葉や草を輝かせます。
14-07-13.jpg

  濃い霧がかかった森では、霧の水滴が枝葉につき、小さな水滴が集まり大粒の水玉となって、雨のように降り落ちることがあり、これを樹雨(きさめ)というそうです。
  きさめ とは響きのあることばですが、雨粒が落ちる音にはリズムが感じられ、いいものです。雨水が軒などから落ちるのは雨垂れ(あまだれ)、雨だれが落ちて打ち当るところを雨垂落(あまだれおち)といいます。「雨垂れ石を穿つ」という諺があります。軒下などから落ちるわずかな雨垂れでも、永い間同じところに落ちていると、いつかは石に穴を空けてしまう、という意味で、どんな小さな力でも根気よく努力すればいつかは成果を得られることを雨垂れにたとえたものです。
  おとうさん!雨の中をお出かけ?「ちょいと一杯、のどにもお湿りを、っていう訳だ!」「あなた雨ですよ、傘をさしていってくださいな」「傘ね!呑み屋の女将と相合傘・・うっしっし」「あなた気を付けて・・昔から“雨垂れは三途の川”っていうじゃありませんか!」「縁起でもないことを・・」「違いますよ、家から一歩外に出れば、どんな災難や危険が待ちかまえているかわからないから、充分に気をつけてくださいよ、ということですよ!」「うちは家の中の方がよっぽど危ねえや!クワバラ、クワバラ」

  雨の季節、森の緑が一段と深さを増してきます。この時期の緑は、サップグリーンをベースに濃淡をつけて描きます。サップとは樹液のことで、サップグリーンは「クロウメモドキ」という木の実から採取された緑でした。この色名は17世紀から使われてきたものですが、今の絵の具は化学合成で作られています。それでもサップグリーンは緑の中の緑といわれるほど、濃い緑も薄めた淡い緑も、とても美しい緑が描けます。

  ではまた、次回の水彩画をお楽しみに・・・・・サム ヤマモト
[2014.07.16(Wed) 12:00] 自然風景Trackback(0) | Comments(0)
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